婦人科

更年期治療について

更年期治療は、大きくわけて3つの治療方針にわかれます。

  • ホルモン補充療法
  • 自律神経に対する薬剤
  • 漢方療法

ホルモン補充療法

現在、いろいろな論議がなされています。 子宮がある場合は、エストロゲンという女性ホルモン(商品名プレマリン)だけを投与すると子宮体癌になりやすいため、今度は黄体ホルモン(商品名ヒスロンあるいはプロベラ)を投与します。 すると、今度は乳癌の発生率が高くなります。 この説は否定されていません。 従って、子宮がまだある人は、ホルモン補充療法を薦めていません。 あくまでも本人の決定で、ホルモン補充療法をしたい、という方に限って処方しています。 子宮筋腫などで子宮を摘出した方は、女性ホルモンだけを投与すれば良いので、乳癌になりやすい事もなく安全に使用できます。

自律神経に対する薬剤

抗不安薬がありますが、大きくわけて 2 種類あります。 ベンゾジアスピン系のものと、非ベンゾジアスピン系の 2 種類です。 注意することは、ベンゾジアスピン系の薬剤です。 確かに、短期間の使用はかなりな効果があります。 しかし、長期にわたる効果は薬物依存をおこします。 一種の薬物中毒です。 この薬物依存は、量と投与期間に関係します。 従って、非ベンゾジアスピン系の薬を主体とし、どうしても調子の悪いとき週に、1 ないし 2 度程度の服用が良いといわれています。 また、更年期とうつ病は、合併したり更年期と思われていたものがうつ病のこともあります。 慎重な診察の上、治療法を選択すべきです。 参考にベンゾジアスピン系の主な薬剤を表記しておきます。 この薬剤を長期に使用している人は、なるべく早く減量、中止が良いでしょう。

【ベンゾジアスピン系薬剤の一覧】

グランダキシン コレミナール セダプランール レキソタン
リーゼ ソラナックス メンドン セラニン
セレナール コンスタン メレックス セラニン
レスミット セルシン メイラックス セパゾン
バランス ホリゾン デパス セディール
コントロール エリスパン ワイパックス  

漢方薬

東洋医学に照らし合わせ、その人の証(体質のようなもの)に合わせ漢方薬を投与します。 効果はゆっくり現れるので、少なくとも二ヶ月程度は効いてくるまでかかる場合が多いことが難点ですが、副作用は非常に少なく、長期にわたり服用しても問題はありません。 特に、冷えや火照りのある人、体力や食欲の低下など、西洋薬に対応できない状態の人に適しています。