不妊治療

不育症の原因・検査・治療

不育症とは、流産を繰り返したり妊娠中期以後の子宮内胎児死亡などの症状を指します。
2度以上の流産を反復流産、3回以上の流産を習慣流産といいます。

原因と検査

原因について
2度以上の流産をした人の、約5%に染色体の異常があると言われています。当院では、200 組以上の不育症の人を診てきましたが、2名に染色体異常を認めています。 この場合、夫婦で検査してください。染色体の異常は、どちらか一方の場合と、両者共の場合があります。
極めてまれに、どうしても流産してしまう組み合わせ、「ロバートソン転座」と言いますが、この場合は、100%流産という結果に終わると診断されます。

子宮鏡検査・子宮卵管造影
子宮の病変を検査します。子宮の中に、子宮筋腫や子宮内膜ポリープがあると、流産を起こすことがあり、子宮の内膣を子宮鏡にて直接観察します。また、子宮内膣を造影し、子宮の形の異常などを子宮卵管造影にて観察します。

自己抗体の検査
臓器の移植(例えば、腎移植など)で、拒絶反応という言葉を聞いたことがあると思います。 胎児も同様に、半分は夫の一部として他人の母親の体は認識します。しかし通常は拒絶されません。ところが、一部の人では、胎児を他人と強く認識し、体から切り離そうとします。 その結果、流産します。この様な時、抗体と言うものが、高い数値として検査にでます。抗体は、例えば、バイ菌が体に進入すると体に害を起こすため、バイ菌を殺します。それと同様に、胎児に抗体が働くことがあるのです。
従って、妊娠する前に抗体を調べ、高い数値の場合、前もって治療を開始します。 種々の抗体の内、流産に特に関係する抗体を調べます。

治療

染色体検査
その種類により、そのまま経過をみて流産しない場合は、胎児は正常とし妊娠継続します。
場合によっては、妊娠をあきらめざるを得ない結果となる場合もあります。

子宮の病変
子宮内膣の、子宮筋腫や内膜ポリープは、子宮の入り口から摘出できる場合が多いです。
ほとんどの場合は、お腹を切らずに手術可能です。

自己抗体
低用量アスピリン(バリファン 81)、漢方薬、ビタミン、ヘパリンなどの内服薬や注射を使います。