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お知らせ

【PRP療法の応用技術】PFC-FDの卵巣への注入を開始

近年、再生医療として注目されているPRP療法の、

応用技術である「PFC-FD」を卵巣に注入する治療を始めました。

PFC-FDの卵巣内投与)

そこで、今回は、PFC-FDとはどんな治療か、

PRP療法との違いは何かご説明します。

 

☆PRP療法は様々な種類がある☆

実は、PRP療法はとても幅が広く、

技術や治療内容には様々なものが存在します。

自分の血液から成長因子だけを取り除いて濃縮したものがPFC-FDです。

また、保存も効きます。(約6ヶ月)

一方、PRP療法は、

自分の血液を採取してそのまますぐ患部に注入します。

PRP療法は、成長因子以外も含まれます。

当院は、PRP療法を応用した技術である、

『PFCFD』を卵巣に注入することで、

成長因子が卵巣を刺激して、

原始卵胞を育てる目的の治療を取り入れ、

開始しています。

ご希望の方は、診察の時にお気軽にお申し付けくださいませ。

 

☆なぜ原始卵胞を育てる事が妊娠に繋がる?☆

*POINT*

卵巣の中で原始卵胞は卵胞へ育ち、

卵胞の中でも成熟して受精可能になった卵子をM卵と言います。

M卵のみが受精可能であり、

その後受精卵として発育して子宮内膜に着床します。

体外受精・顕微授精で採卵されるのは卵胞であり、

卵胞の中に包まれている卵子がM卵であると良いのですね。

そのため、原始卵胞を増やし、育てる事が重要となります。

 

*詳しく解説*

受精可能な卵子のことをM卵と言います。

GV卵や、M卵は未熟卵と呼ばれ、受精は出来ません。



受精可能なM卵が確保できると、

妊娠・出産に繋がるわけですが、

M卵(卵胞)の大元は、原始卵胞です。

*卵胞とは:卵子を包んでいる袋のこと。

 

☆おすすめの方☆

基本的に、当院の場合は、

ご希望の方はどなたでも治療する事が可能です。

特におすすめする方

44歳以上

AMHが低い・低反応の方

(ボローニアのクライテリア)

早発閉経の方

 

☆ボローニア(ボローニャ)のクライテリアの診断基準☆

以下の1〜3のうち、

2項目以上を満たす場合に、

ボローニアのクライテリアに当てはまります。

1、PORリスク因子がない。

PORリスク因子とは:卵巣の手術をした事がある場合や、

抗がん剤治療をした事のある場合、

ターナー症候群などの染色体異常の病気を持つ場合など

2、クロミッドやHMGなどの排卵誘発剤を使って、

採卵数を増やそうとしても、3個未満の採卵数となる。

3、AMHが0.pg/ml 未満、

または、

生理1日目〜3日目に卵巣をエコー検査で見た時に、

胞状卵胞(小さい卵胞)が5〜7個未満である。

 

☆治療の流れ☆

血液を採取します。

(血液検査と同じように採ります。)

血液から成長因子のみを取り除き、不要な物質は排除します。

この工程に約3週間かかります。

採卵周期など個人の治療のスケジュールに合わせて、

卵巣内に投与・注入します。


外来受付時間

受付時間 日・祝
9:00~12:00
14:30~18:00

※体外受精(当日)、精液検査、排卵誘発剤の注射は365日体制です

不妊専門外来